レーザーラマン光度計

ラマン分光法は、赤外分光法と同じ振動スペクトル測定法ですが、サンプリングが赤外分光法に比べ容易で、赤外顕微鏡では不可能な微小部位の測定が可能などの特長がある反面、最適測定条件の検討や装置の光学調整等にある程度のスキルが要求されていました。
NRS-5500/7500は、顕微レーザラマン分光光度計に要求される性能、機能を網羅し、システムの制御や光学調整等を自動化することにより、精度の高いデータを安定して取得することができます。波数とラマン強度の自動補正、測定に関するアドバイス機能を搭載し、高速イメージングへの拡張性も備えています。
NRS-4500は、コンパクトな筐体に異物分析などの一般分析に必要な機能・性能を搭載した画期的なラマン分光光度計です。4枚のグレーティング自動切換やQRI高速イメージング（Quick Raman Imaging）に対応し、広域から微細までの幅広い面分析を行うことができます。

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NRS-5500/7500

タイプ	NRS-5500	NRS-7500
分光器焦点距離	収差補正型ツェルニターナ配置モノクロメータ f＝300mm	収差補正型ツェルニターナ配置モノクロメータ f＝500mm
波数駆動	高精度ロータリーエンコーダ式ダイレクトドライブ
測定波数範囲（ラマンシフト値）	50～8000cm⁻¹ （532nm励起、標準リジェクションフィルタ）	50～8000cm⁻¹ （532nm励起、標準リジェクションフィルタ）
測定波数範囲（ラマンシフト値）	<10cm⁻¹～（532nm励起、極低波数フィルター使用時、2400gr/mm）
最高分解	1cm⁻¹/ピクセル（532nm励起）オプション：0.4cm⁻¹/ピクセル（532nm励起）	0.7cm⁻¹/ピクセル（532nm励起）オプション：0.3cm⁻¹/ピクセル（532nm励起）
同時搭載可能回折格子数	最大4枚
標準検出器	電子冷却CCD検出器
デュアル検出器切換	オプション
顕微観察	高解像度内蔵CMOSカメラ
共焦点光学系	標準
DSF	標準
SRI （空間分解能イメージング）	標準
標準ステージ	手動XYZステージ
オプションステージ	自動XYステージ・自動Zステージ
自動ステージイメージング	オプション: イメージング測定、3Dイメージング、自動XYZステージ、オートフォーカス機能
QRI高速イメージング	オプション: 高速データ取込、高速イメージング測定
SPRIntS高速イメージング	オプション: VertiScan、高速データ取込、3Dイメージング測定、自動Zステージ、オートフォーカス
自動調整機構	レーザ光オートアライメント機能、ラマン光路自動調整機能、自動総合調整機能
ネオンランプ	標準（波数補正用）
安全機構	インターロック機構内蔵型電動試料室ドア、レーザ光路保護筐体（クラス1対応）

NRS-4500

モデル名	NRS-4500
分光器	収差補正型ツェルニーターナー配置モノクロメーター
波数駆動	高精度ロータリーエンコーダ付ダイレクトドライブ方式波数移動再現性：±0.2cm^－1以下
測定可能波数範囲（ラマンシフト値）	標準: 100～8000cm^－1（532nm励起、標準リジェクションフィルター使用時）
分解・同時測定範囲	標準: 分解2cm^－1/pixel、同時測定範囲: 100～3900cm^－1
光学系調整	レーザー光オートアライメント機能
検出器	標準: 電子冷却CCD検出器
レーザー	標準レーザー: 532nm、20mW
同時搭載可能レーザ数	最大3台
共焦点光学系	標準
ステージ	標準: 手動XYZステージ、オプション: 自動XYステージ、自動Zステージ、オートフォーカス付
QRI高速イメージング	オプション: 高速データ取込、高速イメージング測定
安全機構	標準: インターロック機構内蔵電動試料室ドア、レーザー光路保護筐体（クラス1標準）
標準プログラム	顕微スペクトル測定（測定アシスト機能、ユーザアドバイス機能付）、バリデーション、スペクトル解析、顕微イメージング解析、波数較正、宇宙線除去、感度補正、蛍光補正、JASCO Canvas（印刷ツール）
イメージング（オプション）	サンプルサーチ機能、マルチフォーカス機能、全焦点画像、3次元形状観察像、ピーク計算処理、面分析統計処理、PCAマッピング、屈折率補正、イメージングモデル解析など
各種補正機能	自動蛍光補正: 標準、感度補正: 標準、波数較正: 標準（ネオンランプおよび標準サンプル内蔵）
ライブラリー	KnowItAll: 標準